認知症について
認知症は早期判断が大切です。
認知症は年々増加傾向にあり、その中でも多いものはアルツハイマー型認知症です。
物忘れが増えたり、何度も同じことを言ったり尋ねたり、洋服がうまく着られなくなるなど、以前は出来ていたことができなくなる。また、通いなれた場所で道に迷う、落ち着きがなくなる、怒りっぽくなる、面倒くさがるようになるなど、身近な方やご家族の中で、最近何か様子が違うと感じることはありませんか?
もしかしたら、それが「認知症」のサインかも知れません。認知症は早めに対応することで、症状の進行を遅らせることができると考えられています。また、低下していく能力に対して適切にサポートしていくことで、専門の施設に入所せずとも自宅にて、その方らしい生活を長く続けていける可能性が十分にあります。
認知症の治療には、早期診断・早期治療と、何よりも放置しないことが重要です。
認知症になっても自分らしく生き生きとした生活を送れるよう、当院では精神的な症状を含め、長年訪問診療にて認知症の患者様・ご家族の皆様に携わってきた院長が親身になって診察いたします。
また、生活面に関しても、適切な介護サービスを受けられるように、ご家族のご意向に沿った介護サービスや利用方法などのご案内やサポート、介護支援専門員(ケアマネジャー)をご紹介させていただきます。
認知症の診断
当院では下記のような診察の流れで診断をしております。
問診
聞き取りによる簡単なスクリーニング検査
最初に長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を用いてスクリーニング検査を行なっております。血液検査・尿検査
生活習慣病のチェックMRI検査
手術による治療で認知症の症状が改善可能な脳の病気(正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫・脳腫瘍など)の有無のチェックと、VSRADという特別な撮影法で脳の萎縮の程度などからアルツハイマー型認知症のリスクを診断(関連施設で実施)
認知症の治療
当院では、検査結果をもとに、生活指導などの適切なアドバイスと薬物治療を行っています。
※健康保険の適応外となりますが、ご希望により下記の検査の追加も可能です。
MCIスクリーニング検査(血液検査)
アルツハイマー型認知症の前段階であるMCI(軽度認知症)のリスクを判定遺伝子検査(血液検査)
APOE遺伝子型を調べることで認知症の発症リスクを判定