熱中症について
高温・多湿の環境下において体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や電解質のバランスが崩れたりすることで生じる、大量の発汗、倦怠感(だるさ)や吐き気、めまい・頭痛、けいれん・意識障害などの症状をまとめて「熱中症」といいます。
まれに死に至ることもあります。
そのような症状が出たら直ぐに冷所へ避難・安静とし、水分の摂取(脱水改善)と身体の冷却が必要です。
- 水分の摂取:水やお茶だけでは塩分の補給ができないため、塩分を含む水分摂取(スポーツドリンクやOS-1など)がおすすめです。また、カフェインを含むお茶やコーヒー、アルコールを含む酒類には利尿作用があり、かえって脱水症状を進めてしまう危険もありますので注意が必要です。
- 身体の冷却:風通しのよい日陰やエアコンのきいた室内で横になり、首周り、両脇、両足の付け根の5カ所を冷やすと効果的です。
熱中症になったら
話しかけても反応が鈍い、言動がおかしい、意識がはっきりしないといった症状があった場合はすぐに救急車の要請が必要です。
休息や水分補給で熱中症が回復した場合であっても、体内に何か影響が残っていたり、再発したりするおそれがあります。症状が重い・軽いは自分で判断をせず、熱中症だと感じたら、回復した後でも医師の診察を受けるようにしてください。
また、熱中症は自分では気づかないことがありますので、ご家族や周りの方が少しでも異変を感じたら声掛けや、経過をみるようにしてください。
熱中症の治療
当院では、身体の冷却とともに熱中症の症状に応じて、脱水の改善のため点滴を行っております。熱中症かなと思ったら、重症化する前に診察を受けるようにしてください。