骨粗しょう症について
骨粗しょう症とは、骨の量が減り、質が悪くなり、骨がもろくなり骨折しやすくなった状態のことを言います。
治療せず放っておくと、日常生活の軽い衝撃でも骨折を起こしやすくなってしまいます。高齢化社会に伴い骨粗しょう症の患者数は年々増加しており、また、高齢者の方が寝たきりや介護状態になる理由の第2位が骨折とも言われています。
寝たきりにならないために、骨粗しょう症の早期診断と治療はとても大切です。
骨粗しょう症になりやすい方
- 閉経後の女性
- 過度のダイエットをした人
- 運動不足の人
- 喫煙、過度の飲酒、偏食など不健康な生活を送っている人
- 糖尿病や慢性腎臓病などの生活習慣病がある人
- 親に骨粗しょう症の既往歴がある人
- ステロイドなど骨を弱くする可能性のある薬を服用している人
骨粗しょう症の診断
骨粗しょう症の診断は、まず食生活・生活リズム・生活習慣・骨折の既往などの詳しいお話を伺うことから始まります。
さらに骨密度(骨量)測定や血液検査などを行うことにより診断を確定します。
骨粗しょう症の治療
現在では、骨粗しょう症治療の進歩も目覚ましく、患者様の症状や病気の進行度に合わせて、たくさんの選択肢から治療法を選ぶことができるようになりました。
最近では、従来の治療薬よりも強力に骨密度増加が期待できる薬や、患者様が継続しやすい投与間隔で設計されたお薬などもあります。
当院では、患者様お一人お一人の骨粗しょう症の進行度やそれぞれのライフスタイルに合わせて適切なお薬を処方し、定期的な検査で効果を確認しながら治療を進めていきます。 多くの場合、骨粗しょう症の薬物治療は、少なくとも1年~といった息の長い治療で効果があらわれます。
痛みが消えた、なかなか骨密度が上がらないからと、自己判断で薬を止めてしまうのは良くありません。薬物治療とともに、運動療法や食事療法なども指導させていただきますので、根気よく治療に取り組みましょう。